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COMPASSが目指す理想の学びへ 模擬授業ワークショップ【オフライン全社イベントレポート】

こんにちは!採用広報の五ノ井です。今回は、6月末に開催された全社イベントについてのレポートをお届けします。

メンバー全員がフルリモートで働くCOMPASSでは、年に2回ほどオフラインでの全社イベントを開催しており、普段は九州や北海道など遠方に住む社員も本社のある東京に集まり交流を深める機会を設けています。

前回開催は昨年の年末。「チームビルディング」をテーマに、普段業務をともにしている仲間でチームを作り力を合わせてゲームに取り組みました。
(前回の全社イベントの記事はこちら)

今回の全社イベントは、前回とはまた違うテーマでワークショップ形式で開催されました。本日は、主に本イベントの企画と進行を担当した、取締役の木川さんへのインタビューを交えつつ、レポートしていきたいと思います!

プロフィール
取締役CLO(最高教育体験責任者):木川 俊哉(きがわ しゅんや)
 
前職にて塾の経営に携わる中で「全ての子どもたちが可能性を広げられる教育」に想いを持ち、ファウンダーの誘いでキュビナ開発期のCOMPASSへ。多くの教材の開発や実証事業に携わる。趣味はサーフィン。


全社イベントのテーマ

ーー今回の全社イベントのテーマは何だったのでしょうか?

木川:
COMPASSは「新しい学びの環境を創り出す」というミッションを掲げていますが、「COMPASSの描く理想の学びの環境」のイメージを社内では言語化して共有しています。

しかし、「COMPASSの描く理想の学びの環境」の最終地点へは、一足飛びでは到達できないので、長期スパンでの段階を踏んだ「フェーズロードマップ」を作成しています。フェーズロードマップは4つのフェーズに分かれています。ロードマップがあることで、多くの社員が、一つの目標に向かって、同じ方向を向き、同じ道筋を辿ることができると考えています。

今回の全社イベントの目的は、その理想の学びの環境への到達に向けた「フェーズロードマップの理解を深める」ことにしました。

ーーなぜこのテーマを選んだのでしょうか。

木川:
「COMPASSの描く理想の学びの環境」とあわせて、「フェーズロードマップ」は2022年度からアップデートを挟みつつも、2年にわたって全社に示してきました。

説明する機会は何度もあり、メンバーとのディスカッションも重ねてきましたが、言葉の限界を感じたんですよね。メンバーも増えていく中でなかなか高い解像度でのイメージが難しいという意見もちらほらありました。

そこで、実際に自分たちがフェーズごとの「学びの環境」を体験してみる機会を作ってみようか、ということで今回のイベントではワークショップの開催に至りました。

インタビューを受ける木川さん

ロードマップは、4フェーズに分かれています。ワークショップでは、現状の学校現場の環境である「フェーズ0」から「フェーズ2」までの変化を模擬授業を通してメンバーに体験してもらいました。

ーここからは、開催されたワークショップについてレポートしていきたいと思います。

模擬授業ワークショップの流れ

メンバーは4~5名ずつの職能シャッフルのチームごとに着席。

今回は中学2年生の理科の範囲の模擬授業ということで、10数年、メンバーによっては20数年前の気持ちを思い返しつつ・・・、

教壇に立つ「木川先生」に向けて、「起立・礼・着席」の号令から前半、フェーズ0の模擬授業がスタートしました。

【フェーズ0の授業を体験】

フェーズ0では全員が教壇を向き、教材動画や先生の説明・板書・配布された教科書を元に手元のプリントを同時に埋めていく一斉学習のスタイル。

板書をする木川先生

光合成について学ぶ授業だったのですが、先生の板書にならってメモを取ったり、この単語がテストに出るんだろうな~と思いながらプリントの穴を埋めたり、懐かしさを感じながらの授業時間になりました。

ちなみに筆記具は「シャープペンシル」指定でした。芸が細かい!

「では、この答えは・・・」と教室内を指名しようとする先生に対し、全員が視線を合わせないようにする、というリアリティある光景も見られました(笑)。

【フェーズ2の授業を体験】

フェーズ2では先生が全体に向けて説明するのは冒頭の導入のみ。そのあとは、提示されたパフォーマンス課題を授業時間内に提出する、というゴールに向けて、教材動画や教科書、キュビナなどの学習手段を生徒一人ひとりが自由に選び、取り組む「自由進度学習」のスタイルです。

学習範囲は「呼吸のはたらき」で、出題されたパフォーマンス課題は「運動前後の呼吸回数を比較して、なぜ運動が呼吸回数に影響があるかを教科書の言葉を3つ以上使って答える」というもの。

まずは30秒足踏みをして呼吸回数を測る、ということで、先ほどのフェーズ0の着席スタイルとは打って変わってにぎやかな室内に。

足踏みにも個性が出ますね

その後も教科書を読み込んだり、タブレットでキュビナに取り組んだり、と一人ひとりが自分のペースで集中する姿や、グループ内で相談する姿など、
「自由進度学習」の名の通り、それぞれの自由なペース・学習方法で授業時間が進んでいきました。

分からないときは先生に相談です

【グループディスカッション】

2つのフェーズの授業を実際に体験した上で、
どちらの方が
・やりがいを感じ、進んで取り組めたか?
・知識が身についたと思うか?
・あれこれ考えた上で、やり方を決めて、自分なりのアウトプットをしたか
・自分と他者の間に関係性を感じたか
をグループごとにディスカッション。

4つの観点から2つのフェーズを比較

さらに、フェーズ2への移行を実現するにあたって何が課題になりうるか?
について、フェーズロードマップも参照しながらグループディスカッションを行いました。

2つのフェーズの授業を実際に体験したことで、
「ロードマップのこの部分はさっきの授業でいうと・・・」
「実際にやってみて感じたけれど、・・・」
と、どのグループでも活発なディスカッションが繰り広げられていました。

どんどん出てくる意見でふせんがいっぱいに

最後は各グループごとの内容を全体でシェア。

他のグループのコメントに対して「うんうん」と大きくうなずく姿が多く見られました。

開催してみて、メンバーの反応は?

ーー模擬授業のワークショップを開催してみて、メンバーの反応はいかがでしたか?

木川
開催後にアンケートでは、ほとんどの方に「参加してよかった」「フェーズ0とフェーズ2との違いがイメージできた」「是非また開催してほしい」という回答をいただきました。これには正直驚きました(笑)。

また、「これまで見えていなかったフェーズごとの課題やよさが多く見えてきた」というような意見も多く寄せられました。

ーー木川さん自身はどう感じましたか?

木川:
僕自身の感想としては、ディスカッションの時間に、フェーズ2のよさや課題などを意見交換してもらったのですが、今までよりも皆さんが自分の体験をベースとした活発な意見交換ができたと感じました。

今までは、フェーズロードマップに対しても、「これってこういうことですよね...?」というような半信半疑な質問が多かったのですが、実体験を伴うことで、自分のこととして意見が出るようになりました。

理解を深めるのが目的ではありましたが、皆さんが自分のこととして語れるようになったので、開催してとてもよかったと思っています。

最後は恒例の集合写真で

今後取り組みたいこと

ーー今後に向けて取り組みたいことはありますか?

木川:
はい。いくつかあって、まず社内に対しては、今回模擬授業を開催してみて、自分の体験を通して考えることは大きな効果があるということを改めて感じました。今後もこういった体験の機会はたくさん作っていきたいと考えています。

一方で、"模擬"なので正確ではない部分をどう調整していくかは今後の課題だと認識しています。さまざまな方法を使って、社員のみんなが自分のこととして考えられる機会をもっと提供していきたいです。

また、今回は中学2年生の理科のみを実施しましたが、学年や教科によって傾向が違うので、別の教科でも実施したいと考えています。COMPASSの元教員の方に実施してもらったりするのも良いかもしれません。

今回の理科の授業は、理科の先生のメンバーに教えてもらいながら作りました。他の教科でも同様のアプローチができれば、より幅広い視点が得られると思います。

学生時代は理科が一番好きだったそうです。

ーー社外に対してはいかがでしょうか。

木川:
教育業界に向けては、先生や学校長、教育委員会とも同じような場を設けられたら面白いのではないかと考えています。先生方は授業研究の場で既にやられているとは思いますが、教材開発会社が入って実施することはあまりないと思うんです。

私たちが実践することで、意図も正確に伝わり、ビジョンを共有しやすくなるのではないでしょうか。ビジョンや目的を共有できれば、一緒に向かっていくパートナーとして進んでいくことができると思います。機会があればぜひやってみたいです。


いかがでしたでしょうか?今回は全社イベントの様子をお届けしました。
読んでいただいた皆さんにも少しでもCOMPASSのカルチャーや雰囲気をお伝えすることができていたら嬉しいです。

そして、COMPASSでは一緒に新しい教育の環境を創っていく仲間を絶賛募集中です。興味を持っていただけた方のご応募、お待ちしています。

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