質も、スピードも、改善も妥協しない。COMPASSのシステム開発の仕事【メンバーインタビュー#05】
こんにちは。採用広報チーム伊藤です。
前回はCOMPASSのエンジニアチーム、システム開発部の開発リーダー・CTOのお二人にCOMPASSの技術開発・組織の魅力や今後の展望について伺いました。
今回のゲストは、同システム開発部のメンバーである仲谷さん・松戸さんのお二人。COMPASSのシステム開発部の仕事について、大切にしていることについて、現場目線のお話を伺っていきます。
Q:お二人の仕事内容は?
――まずは、お二人のお仕事内容について、簡単に教えてください。
仲谷:
僕も松戸さんも、「Qubenaマネージャー」を開発するチームに所属しています。子どもたちの学習状況を管理したり、問題の配信を行ったりするための先生向けのサービスで、直近リリースした機能だと搭載された問題を一覧で確認できる機能などを開発しています。
仲谷:
僕は、チームリーダーとして、タスク管理やシステム設計、他チームとの連携なども行っています。
僕も松戸さんも、元々はフロントエンジニアとして入ったのですが、お互いこれまでのキャリアの中でバックエンドの経験もあったので、今は両方に携わっています。
Q:なぜCOMPASSへ?
――お二人とも、業務委託という形でシステム開発部に在籍されていますが、COMPASS参加のきっかけは何だったんですか?
仲谷:
僕の場合、前職では主にBtoBのSIer案件に携わっていたんですが、9年間のキャリアの中で「もっと生活に密着していて、使う人の顔が見える仕事をしたい」と思うようになって。退職して、業務委託で仕事を受けつつフリーの案件を探す中で、COMPASSの「教育」という言葉が目に入り、面白そうだなと思って応募しました。
当時、子どもが2歳だったこともあり、教育に興味があったんですよね。また、実際に自分が作っていくプロダクトのイメージができたことと、使ってくださる先生方や子どもたちの姿が目に浮かんだことも大きな決め手になりました。
――お子さんの存在が、教育の世界に踏み出す一つのきっかけになったのですね!
松戸:
僕の場合は、学生時代から教育に興味があって。ただ、教育に携わるにしてもまずは別の分野で一人前になりたいと思い、大学では工学部情報科に進学。その傍らで家庭教師や塾講師のアルバイトをずっと続けていました。
その後も開発会社でのキャリアを経て、大学院での教育心理学の学び直しを検討したり、と教育への想いはずっと消えなくて。設立した自身の会社の業務が安定し、改めて教育に携わりたいと思っていたところでタイミングよくCOMPASSの仕事を紹介されたのがきっかけです。
Q:COMPASSの開発環境の魅力とは?
――COMPASSならではの開発環境の魅力はどのような点でしょう?
仲谷:
一つは、開発言語にScalaを採用しているところだと思いますね。
一般的なJavaなどの言語だと、正直「もっとこうだったらいいのに」と思う点が多いのですが、Scalaはそれらの点が比較的解決された言語だと個人的には思います。
松戸:
まだまだScalaを採用している現場も、エンジニアの数も少ないですよね。そうした中で現在Scalaを書ける=高い技術力を持つエンジニア、という印象です。ScalaやFlutterの採用はCOMPASSに技術力の高いメンバーが集まっている一つの要因かなと。
――Scalaの技術は入社時のマストですか?
仲谷:
今いるメンバーはほとんどが経験者ですが、元々はPythonで開発を進めていて、途中からScalaを扱うようになったメンバーもいます。
「Scalaをやりたい!」と思っている、技術的な好奇心・向上心をお持ちの方であれば、必ずしも経験がマストではないのかなと思っています。
――Scalaの経験ありき、ではなく、学習意欲のある方に来ていただけたらということですね!
仲谷:
あと、開発のスピード感はCOMPASSの大きな特徴ですね。今は、隔週で「新規機能のリリース」、「機能改善や不具合修正のリリース」は毎週行っています。
週次というタイトなスケジュールではありますが、だからといって検証を怠っているわけではありません。追加された機能に対して重点的に検証、リグレッションテストをしたり。そうしたサイクルが確立されている中で週次リリースが成り立っています。
それを実現できる体制・環境が整っているのはCOMPASSの開発ならではですし、プロダクトの魅力にも繋がってると思います。
松戸:
そうですね、僕もここまで短いサイクルでのリリースを長期で継続して、かつ安定して行っていく、というのはこれまで経験したことがないですね。すごいことだと思います。
――その分、やっぱり大変さもありますよね。
仲谷:
スピードと質の両方を、高水準で求められるので、大変ではありますね。相反する部分を両立するのはなかなか難しいですね。
――予定していたリリースタイミングに間に合わない、ということもありますか?
仲谷:
そういうこともありますね。ただ、そこにはそれなりの理由があるので、しっかり説明して、次のイテレーションに回す形で対応します。そこで無理やり、エンジニアは徹夜してやろう!という感じではないですね(笑)
松戸:
Qubenaが使われる学校現場では、年度や学期の区切りなどの動かせないスケジュールがあるため、絶対にずらせないリリース、というのももちろんあります。そこをきっちり間に合わせることができるよう、計画的に開発を進めています。
間に合わせる為の努力はずっと前からしているんですよね。それで間に合わない場合は、何らかのイレギュラーがあった時や、どうしようもなかった時で。そこは説明すれば、ちゃんと理解してもらえる。エンジニアに限らずですがお互いを尊重するカルチャーは働きやすさにもつながっていると思います。
仲谷:
確かに、請負いの案件だと、期限や要件がマストで、イレギュラーが発生した際になかなか理解してもらえない、ということもありますよね。
――COMPASSでは、改善活動にリソースを割いていることも特徴だとお聞きしたのですが、いかがでしょうか?
仲谷:
COMPASSの開発チームでは、改善活動に2割の時間を使うと決めて取り組んでいます。ここまで具体的に決めている会社はなかなかないですね。過去の現場でも、やろうという話は出ても実現できていないところがほとんどでした。
改善活動は、優先度がどうしても下がります。不具合など少しでも早くユーザーに届けたい機能に比べると、後回しにされがちなんですよね。優先度が高い機能の開発をしっかり行いつつ、平行して改善活動に2割の時間を割いて取り組んでいく。すごいことだと思います。
――改善にリソースを割くのって、難しいことなんですね。
松戸:
そうそう、改善活動の必要性を感じているエンジニアは多いですが、エンジニア以外にはあまり賛成されないことが多いんです。投資するなら新しい開発だろう、と。エンジニア以外が改善活動に理解を持っているCOMPASSの環境は素晴らしいと思います。
改善活動ってジェンガのようなもので。ぐらぐらしそうな状態になっているところを、やみくもに高く積もうとするのではなくて、危ないところを確かめながら時間を取って積み方を調整していくことで、より高く、より綺麗に積み上げていく。そういった作業に2割の時間を当てられるので、気持ちよく開発が続けられています。
――絶対に終わらせないジェンガ・・・!それは強固なチームワークがないと成立しないですね。
Q:COMPASSの開発組織の魅力とは?
――チームワーク、ということで、チームやカルチャーの観点でCOMPASSらしさを感じるのはどんなところですか?
松戸:
やはり他部署との距離の近さはCOMPASSならではですよね。月に2回の全社会議や、隔週の「アプリを触る会」(リリース情報の共有・体験会)は、部署を超えて他の職能メンバーの業務や、プロダクトに対する感想に触れられる良い機会です。
開発を行っていると、「本当にこれでいいんだっけ?」と迷いを感じることもありますが、現場の営業メンバーから「提案している時にここが刺さった」などの話を聞くと、方向性として正しいんだなと思う指針になります。
仲谷:
あとは顧客問い合わせの一次対応にエンジニアも参加する、という経験もあり、新鮮だなと。営業やサクセスメンバー経由の情報に加えて、ユーザーの声に触れられる機会は、すごくいいなと思います。端的に「使いづらい」などの意見が出てきたり、時々ショックを受けたりもしますけど(笑)それも含めて貴重な機会だなと。
松戸:
そうそう、ユーザーとの距離が近いのはCOMPASSの開発ならではの魅力ですよね。
以前、モデル校でQubenaがどのように使われているかを見学したことがあります。実際に子どもたちがQubenaをどう感じているか、先生方やICT支援員の方はどのように考えているかを直接聞けるとても良い機会でした。理想と現実が乖離しない開発が進められているのは、COMPASSのカルチャーのおかげだと思ってます。
仲谷:
他の会社や案件だと、自分が作ったプロダクトをユーザーが実際に使っている現場を見るってことは、ほとんどないですよね。
――エンジニアの皆さんにとって、新鮮な環境でもあるんですね。
松戸:
あとは僕たちのような業務委託のメンバーと社員の垣根がない、というのも大きな特徴ですよね。働き方やアクセスできる環境に様々な制限がかかる、ということも実際よくあります。COMPASSでは、開発に必要な資料にすぐアクセスできたり、社内での利用実績がない技術でも、それが現在抱えている課題を解消するものであれば、積極的に採用してもらえる風潮がありますね。
――確かに、誰が社員で誰が業務委託、と意識する機会がないくらい、皆さん垣根なくお仕事いただいているなと思います。
仲谷:
雇用形態がどうというのは現場で働く中ではなくて、お互いがお互いをプロとして尊敬・尊重できている関係性が自然にあるなと。必要があれば徹底的に議論もしますし、良いプロダクトを作るために妥協をしない、共通のゴールに向けて同じ目線で走れていると感じます。
働き方に関しても平等で、社員でも業務委託でも、特に勤務時間が決まっているわけでもなくフルリモート・フルフレックスですしね。通勤に時間を取られないことと、僕の場合は子どもが小さいので、保育園の送り迎えや急病のお迎えにすぐ行けることもありがたいですね。
Q:COMPASSのシステム開発メンバーが大切にしていることは?
――お二人が仕事をする上で、大切にしていることはありますか?
仲谷:
僕は、自分も含めてメンバーのモチベーションを高く維持できる環境作りをすごく大事にしています。
COMPASSでは、メンバーにすごく恵まれてるなあと思っていて、一緒に仕事をしていて尊敬できるメンバーばかりなんですよね。松戸さんとかも本当にすごくて。対応もめちゃくちゃ早いですし、自分とは違う視点で色々解決していってくださるので、すごく助かってます。
松戸:
いやいや・・・(照)
仲谷:
僕、一応リーダーでやらせてもらってるんですけど、スペシャリストの方ばかりなので、日々助けてもらうばかり。そんな中で皆さんそれぞれの個性、プロフェッショナルな部分が、最大限発揮される環境を作っていきたいと思いながらやっています。
みんなが納得できることをやりたいですし、プロダクトを開発する上で魅力的に感じる部分をどんどん育てていきたいです。
松戸:
確かに、プロフェッショナル集団という感じはしますね。自分で考えて動いたり、自走できたりする方々が集まって、システムをどうすれば良いかを考えているので。自分もそうありたいと思いますね。ものすごく心地よいですし、この環境を守っていきたいです。
――松戸さんが、特に大事にしていることはありますか?
松戸:
僕は、自分に割り当てられたタスク以外でも、なるべく自分ごととして捉えることです。
これからプロダクトの成長につれて、組織ももっと大きくなって、そうすると、自分の仕事の範囲が専門的に、狭まってくることもあると思うんです。専門性は大事ですが、自分のタスクだけに集中するのではなく、周りにアンテナを張っていくことが大切だなと。
会社としてどういう方向性を目指しているかを考えながら、自分は何をすべきかを見失わないようにしたいと思っています。
――なるほど、そのうえで、COMPASSのシステム開発部で働くにあたって必要なスキル、「こんな方に来ていただきたい!」というポイントはありますか?
仲谷:
どこの現場でも会社でも、エンジニアは黙々と作業しているイメージをもたれがちだと思います。でも、やはりコミュニケーションが大事なんですよね。一人で作るプロダクトではなく、チーム全体、ひいては会社みんなで作っているQubenaなので、そういう部分を重視してくださる方だと嬉しいですね。
松戸:
仲谷さんと重なりますが、僕も、他者を認められる力をもった人に来ていただきたいです。我々がやりたいのは、COMPASSの事業の中で、先生や子どもたちに効果的な教育を提供すること。それを力を合わせて実現するためにやっているので、一人だけが正解ということではなくて、他者を認め合いながらプロダクトを作っていける方に来てほしいなと思いますね。
Q:今後実現したいことは?
――最後に、お二人がCOMPASSのシステム開発部の仕事を通じて、今後実現したいことをお答えいただきました。
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仲谷さん、松戸さん、ご協力ありがとうございました。
インタビュー中にお話しされていた「お互いを尊敬し」「認め合いながらプロダクトを作っていく」というチームワークが感じられる、お二人の間に流れる空気感がとても素敵でした。
そしてここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!
今回ご紹介したCOMPASSならではのシステム開発の仕事の魅力や大切にしていることに共感し、一緒に働いてくれる仲間を絶賛募集中です。興味を持っていただけた方のご応募、お待ちしています。