一人ひとりがパフォーマンスを最大化できるフルリモートに!リモコンプロジェクトの歩み【メンバーインタビュー#08】
こんにちは。COMPASS採用広報チーム伊藤です。
前回の記事では、プロダクトマネジメント部 部長の木川さんに、COMPASSのプロダクトマネジメントの仕事の魅力について教えていただきました。
今回は、前々回、CEO正幹さんの育休取得の記事でもちらっとその名前が登場していましたCOMPASSの働きやすさを実現するための取り組み、「リモートCOMPASSプロジェクト」通称「リモコンプロジェクト」を推進する総務部の豊島さんと人事部の照屋さんにお話を伺っていきます。
Q.リモコンプロジェクトとは?
――まずはじめに、リモコンプロジェクトとは何かを簡単に教えてください。
豊島:
「リモコンプロジェクト」は「リモートCOMPASSプロジェクト」の略称です。
COMPASSで採用しているフルリモート×フルフレックスの働き方において、メンバーの一人ひとりが最大限パフォーマンスを発揮することのできる環境づくりのため、その仕組みを議論し、施策を打ち出していく全社プロジェクトです。
――なるほど。フルリモートに働き方がシフトする中で生まれたプロジェクトなんですね。
照屋:
そうなんです。COMPASSも元々はオフィス出社が前提の働き方でしたが、コロナをきっかけに、2020年初め頃から週の数日をリモートワークで、という働き方をするように。そこから、コロナの流行が本格化した段階で、メンバーとその家族の安全や働きやすさを考え、全メンバーフルリモートに振り切るという流れになりました。そのまま現在もフルリモートの働き方を採用しています。
――私はフルリモート体制下での入社なので、出社が前提のCOMPASS、逆に想像できないです・・・
豊島:
そしてリモコンプロジェクト自体が発足したのは、2021年4月下旬頃。フルリモートでの働き方を1年くらい続けてきた中で、メンバーがパフォーマンスを発揮できるリモートワークを推進していくために総務として何ができるか考えたことがきっかけです。
ただ、それは総務だけでできることではなく、人事など他の部署とも横断しながらやっていく必要があると感じたので、照屋さんたち人事のメンバーにも参加してもらい、プロジェクトとして立ち上げる形になりました。
――顕在化した課題に対しての発足ではなくて、より良いところを目指すことを目的に、課題を探すところからスタートしたんですね!実際にどのようにプロジェクトを進めていったのですか?
豊島:
そうですね。まずは社内のメンバーが抱く課題感を収集するところから始まりました。課題収集のサーベイをして、施策の検討・実行をし、施策に対するフィードバックを行う。そこからさらに課題収集のサーベイをして・・・と、改善を繰り返していくのが活動の大きな流れです。
例えば、第一回目のサーベイでは、「他メンバーとのコミュニケーション」における課題が見えてきました。
豊島:
特に多かったのが、「ちょっとした質問がしづらい」という意見。COMPASSではSlackを活用したオープンなコミュニケーションを行っていますが、相手の状況やコンディションが見えなくなったことで、質問しづらいと感じる人が多かったようです。また、逆に少し相談したいレベルでも会議を設定することになり、会議が増えてしまうという課題も。
他にも、雑談の機会が減ってしまったことや情報収集・発信の難しさ、といった課題が顕在化してきました。
そこで、安心してメンバー同士がコミュニケーションを取れるように施策を考えました。例えば、Slackを使ったコミュニケーションルールやミーティングのルールを明確にすること。雑談ツールの導入やクラブ活動の支援など、リモートワークで不足していた雑談ができる場を作ることなどに取り組みました。
――施策実施による変化はありましたか?
豊島:
サーベイの最後の項目で「現在のリモートワーク制度に対するあなたの満足度を教えてください」という質問をしているのですが、昨年5月に行った1回目の平均スコアが4.17だったのに対して、8月に行った2回目には4.27、そして先日行った第3回サーベイでは4.40と、徐々に数値が上がっていきました。
――短期間で効果が出たこともすごいですが、施策実施前から満足度が4.17もあったのは高い数字ですね。
豊島:
そうなんです。元々顕在化した不満の解決ではなく、より良くしていくことが目的のプロジェクトではあったものの、最初からここまで高い水準は想定していなかったところ。
一方で、「満足はしているけれど、もっとこうだったら・・・」とみんなが感じる問題点をサーベイを通して可視化できたので、そこに向き合うことで、少しずつですが「もっと働きやすい環境づくり」に貢献できているというのはうれしいですね。
2回目以降のサーベイにおいては、従来の課題収集だけでなく、実施した施策に対するフィードバックも収集し、それらを元にした施策のブラッシュアップも進めています。
Q.リモコンプロジェクトの活動で印象に残っていることは?
――リモコンプロジェクトの活動を進める中で苦労した点はありますか?
照屋:
うーん、正直、あまり苦労したと感じたことはないです。COMPASSには「いいと思ったらすぐやってみる」という風土があるので、施策が動き出すまでのスピードも、社内のみんなが新しい取り組みを受け入れてくれるスピードもとても早いんですよね。だからプロジェクトもとても進めやすくて。
例えば、情報のキャッチアップや管理の課題に対する施策として、最近社内の情報管理ツールとして「Notion」を取り入れたのですが、これも「Notion良さそうだね」という話が出てから実際に運用が進むまで2か月もかからなかったと思います。手順やマニュアルありき、ではなくて、それぞれのメンバーが試しながらより良い形を作っていくカルチャーはCOMPASSならではだと思います。
情報のキャッチアップについてはリモコンプロジェクトの中だけではなく、人事のオンボーディングの切り口でも課題が上がっていて、優先度高く取り組めたというところも大きいですね。
――それはまさに、部署を横断したプロジェクトの良さですね。豊島さんはいかがですか?
豊島:
苦労ではないですが、サーベイで可視化された問題点から、何が優先度高く取り組むべき課題なのか、を掘り下げていく過程は難しかったですね。
あと、サーベイの結果は、通知表のような感じで毎回どきどきしますね。施策がみんなのためになっているのか、最大限のパフォーマンスを発揮するという目標に繋がっているのか、サーベイですべて見えるわけではないけれど、メンバーからの採点結果として数値に向き合っています。
――サーベイの数値以外にメンバーのフィードバックを受け取る機会はありますか?
そうですね、サーベイとは別に個別にヒアリングをさせてもらうこともありますし、メンバーがSlackなどで施策に関する発信をしてくれるのも参考になります。
ポジティブな反響・評価はもちろんうれしいですが、「この施策、始めてみたもののいまいち」、みたいなことももちろんあって。ただ、そういうときも「ダメだよね」「使えなかった」ではなくて「もっとこうしたら良さそう」と建設的な意見が集まるのがCOMPASSらしいし、プロジェクトを推進する側としてとてもありがたいです。
――これまでの施策のなかで、反響が大きかったものは何ですか?
豊島:
Slackで一番スタンプがついたのは、書籍購入制度(業務上必要な書籍とは別に、1人につき半期で20,000円を上限に会社が自己研鑽のための書籍購入を補助)ですね。「これ、書籍購入補助制度で購入しました!ありがとうございます!」ってSlackにあげてくださっている方もいて私たちもうれしかったです。
また、クラブ活動への補助も反響が大きかったですね。全社会での発表時は、「おー!ついに!」「サウナ部も公式になるのか」とチャット欄が盛り上がりました。制度ができたこと自体でコミュニケーションが生まれましたし、フルリモートであっても部署を超えて交流できる機会を増やせたという意味で効果があったなと感じています。
照屋:
ランチ補助も結構反響ありましたね。
ただ一方で、施策としては「いいね」っていう反応がある一方で、自分からランチ会を組んで設定するとなるとなかなか難しいという声もありました。
クラブ活動の補助もそうなんですが、みんなが利用できる、利用しやすい仕組みにどんどん改善していくことも僕たちプロジェクトの役割です。
「ランチじゃなくておやつの時間じゃだめですか?」という意見もあったので、「オンボーティング懇親会補助制度」という名前にするなど、皆さんの反応を見ながら改善を進めています。
Q.リモコンプロジェクトによる社内の変化は?
――リモコンプロジェクト始動から1年、社内の変化を感じますか?
豊島:
サーベイ上の数値の変化ももちろんですが、リモコンプロジェクトが社内に浸透してきたこと、メンバーの意識の変化を感じます。
例えば、「リモコンの施策の一つとしてどうですか?」という提案や、「リモコンでこんなことやるって言ってた気がするけど・・・」と問い合わせをもらうことも増えてきました。メンバー自身が自分や他のメンバーの働き方について考えるきっかけを生み出せたのかなと感じます。
照屋:
総じて、プロジェクト自体をポジティブに受け止めてもらえていると感じています。働き方について、会社が問題意識を持って、取り組もうとしてること自体が安心感につながっているのではないでしょうか。
――安心感、大事ですね。私はフルリモート下での中途入社ですが、リモートの課題感を感じずに働けていることは、プロジェクトの皆さんの取り組みの成果だと思います。
照屋:
そう言っていただけるとありがたいです。
ただそこはプロジェクトの頑張りというよりはそもそものCOMPASSのカルチャーによるところも大きいですよね。
そもそものオープンなカルチャーだったり、自分たちでより良いものをつくっていこうという当事者意識があるので、予期していなかったフルリモートの働き方を「当たり前」にするのもプロジェクトが立ち上がる前から普通にできていて。
技術的にも様々なツールに詳しい方が多いですし、フットワークが軽い方が多いから、プロジェクトが無くても、みんなそれぞれがより良いリモートワークのための取り組みを生み出していけると思います。
ただ、一人ひとり得意分野は違いますし、共通の課題があるなら力を合わせて取り組んだほうがよいですよね。それぞれの「もっと良くする」ための方法をCOMPASS全員が利用できるように制度として整えていくのも僕たちプロジェクトの役割と捉えて取り組んでいます。
――なるほど。確かに組織がどんどん成長していく中で、みんなが利用できる、利用しやすい、ということはとても重要ですね。
Q.今後の展望は?
――ここまでお話を伺ったところで・・・、実は、リモコンプロジェクトは今期をもって終了と伺いました。なぜですか?
豊島:
そうなんです。この1月の社内の体制変更で、プロジェクトを進行してきた総務と人事は同じ「ピープル&カルチャーユニット」所属の部署となりました。それに伴い、リモコンも、これまでの部署を跨いだプロジェクト、という形ではなく、ユニットの業務における定常的なテーマのひとつとして取り組んでいくことになった次第です。
照屋:
サーベイからも見えているように、プロジェクトは一定の成果に寄与してきたと思います。リモートワークがはじまって2年、プロジェクトが立ち上がって1年、この環境でパフォーマンス高く働くために、一人ひとりが課題意識をもって、より良くするための方法を考えてみんなで運用していく、それが当たり前になっているのを感じます。
ただ、まだまだ100点満点ではないし、むしろその先、「リモートワーク」というところに限らず、COMPASSの働き方は、もっと、もっとよくしていける。
いちプロジェクトではなく、組織として今後さらに力を入れて取り組んでいく、新しい働き方をもっと生み出し続けていこう、という意味での、プロジェクトから業務テーマへの昇華となります。
――成果も出たし、これでプロジェクト解散!ということかと思ったのですが、逆に、もっと高みを目指していこう、ということだったんですね・・・!
――では最後に、引き続きピープルカルチャーユニットのメンバーとしてフルリモート下での働きやすさを追求していくお二人の今後の抱負を教えてください。
照屋:
これまではサーベイで顕在化した課題をどうするかにフォーカスしてきましたが、今後はそうした課題がなぜ起きるのかという課題のコアに、もっともっと向き合っていきたいですね。さらなる高みを目指して、COMPASSならではの働き方や仕組みを提案・提言していきたいと思います。
豊島:
全メンバーが最大限のパフォーマンスを発揮するためには、ツールや制度が整っているだけでなく、「自分もそれにノリたい!」と思うようなワクワク感を届けられるかも大切だと思います。今後も様々な制度を打ち出していくうえで、ワクワク感を伝えられるように工夫していき、心身共にみなさんがいきいきできるような仕組みを作っていきたいです。
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豊島さん、照屋さん、インタビューへのご協力ありがとうございました。メンバーのパフォーマンスを最大限発揮するためにどんな施策が必要か考えてくださっている、これまでのプロジェクトの活動のおかげで、働きやすい今があるのだと実感しました。
そしてここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!
今回ご紹介したCOMPASSならでは働き方や今後の展望に共感し、一緒に働いてくれる仲間を絶賛募集中です。興味を持っていただけた方のご応募、お待ちしています。