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ミッション「新しい学びの環境を創り出す」に込めた想い【社長&取締役インタビュー】

(※この記事は2024年2月に更新されたものです。)

こんにちは。採用広報チームの五ノ井です。
いつもnoteを読んでいただきありがとうございます。また、最近COMPASSという会社に興味を持ったという方にも、この記事は最初に是非読んでいただきたい記事です!

なぜなら今回は、1月1日に代表取締役CEOに新たに就任した佐藤(通称:潤さん)と、取締役CLOの木川(通称:俊哉さん)のボードメンバー2人へのインタビューを通して、COMPASSがミッションとして掲げる「新しい学びの環境を創り出す」をテーマに、私たちCOMPASSが大切にしていることについて、詳しくお伝えしたいと思っているからです。

代表取締役CEO佐藤(左)と取締役CLO木川(右)

プロフィール
 代表取締役CEO:佐藤 潤(さとうじゅん)/写真左
慶應義塾大学環境情報学部卒業。デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム、DeNAを経て、2011年博報堂入社、デジタルマーケティングや新規事業の立ち上げ、子会社代表等に従事。2018年にCOMPASSに参画、取締役副社長を経て2024年1月より現職。2児の父。

取締役CLO(最高教育体験責任者):木川 俊哉(きがわ しゅんや)/写真右 前職にて塾の経営に携わる中で「全ての子どもたちが可能性を広げられる教育」に想いを持ち、ファウンダーの誘いでQubena開発期のCOMPASSへ。多くの教材の開発のほか、直営塾の運営などにも携わる。趣味はサーフィン。


ーー早速本題に入りたいところなのですが、どうしても気になることが…俊哉さん、その髪の色はどうしたんですか!?

入社以来黒髪を貫いてきたのに、突如緑髪で現れた木川さん

木川:
え、似合ってませんか?(笑)
僕は個人を尊重し、多様性を大事にするCOMPASSの社風がとてもいいなと思っていて。COMPASSは前社長が青髪で、それを視覚的に体現していたんですが、社長交代ということで、これは僕が引き継がなければ思って今日という日に合わせてきました。もちろん色はQubenaカラーの緑です(大真面目)。

佐藤:
僕も会った瞬間びっくりしました。が、確かにこれも俊哉の言うようにダイバーシティだね(笑)。今日はコーポレート写真を撮影するので、次の撮影までその色でいてね〜。

Q.ミッションに込められた思い

ーーさて、気を取り直して。それでは、まずCOMPASSが掲げているミッションの「新しい学びの環境を創り出す」に込められた想いを教えてください。

佐藤:
まず、どうしてこのようなミッションを掲げているかと言うと、その想いは創業当時から変わらなくて。

これはCOMPASSが2012年の創業当初より変わらずに掲げているメッセージだけど、ここにCOMPASSが「新しい学びの環境を創り出す」理由が込められています。

木川:
COMPASSという社名も、子どもたちの未来を共に考え学びを届けることで、子どもたちが未来に向かって進むための内なる羅針盤(コンパス)を見つける手助けをしたいという想いが込められているんですよね。

佐藤:
このメッセージの中で、実は最近少しだけ変えたところがあって。それは「未来を創る力」というキーワード
これまでは、僕たちは「未来を生き抜く力」と表現してきました。非常に重要なキーワードですが、最近目指すものを「未来を創る力」という風に変えました。

今世の中はすごい速さで変化していて、その変化に僕たち大人も社会も子どもたちも、取り残されないように努力してついて行かなければいけない。とてもサバイバル感のある世界ですよね。

そんな世の中では、「未来」という言葉を聞くと、楽しいよりも「生きづらそうだな」と苦しいイメージをもつ方が多い。今の日本には社会全体でそういうムードが流れている気がします。

でも、未来はまだ訪れていないもので、今からでも自分の力で創り、変えていけるものなんですよね。未来を受動的に待つだけでは不安が先立ちますが、未来は自分で創って、ワクワクするものに変えていけると思っています。

僕らCOMPASSにとっての創りたい未来は、ミッションである「新しい学びの環境を創る」ことですが、子どもたちにも同じように「自分でワクワクする未来を創る」という想いを持ってほしいんです。
そんな「未来を創る力」を育むことができるような新しい学びの環境をCOMPASSは創りたいと思っています。

COMPASSのミッションとビジョン

ーーなるほどなるほど。COMPASSが「新しい学びの環境を創り出す」ことを目指している理由がわかってきました。

佐藤:
ミッションについてさらに補足すると、「より良い」学びの環境でもよさそうなところを、あえて「新しい」という言葉を使っています。
これには、常に新しいことにチャレンジし、その中で、より良いものを選び取っていくという意味が込められています。

教育は、長いスパンで成果が出てくるもので、今の教育が本当に正しいかどうかは、かなり先にならないとわからないですよね。
「より良い」ことのみを目指してしまうと、何が正解であるかに囚われすぎて、重い腰を上げられず、実施するまでに時間がかかりすぎてしまいます。公教育の現場では、変化することを恐れて“今のままで”という圧力もこれまではありましたし。

もちろん、「より良い」ことを目指すことは大事にしていて、より良いことを目指しながら、変化する世界の中で、変化を恐れずに挑戦し進んでいくことが重要だと考えています。

Q.公教育を事業の主軸に置く理由

ーー「創る」「新しい」など細かいワードひとつひとつにも、日本の公教育を変えたい、という気概が伝わってきます…!。公教育といえば、COMPASSは事業の主軸をなぜ公教育に置いているんですか?

佐藤:
理由はいくつかあって、まず1つは、日本の全ての子どもたちが通る公教育の学びの環境を変えていくことで、一部ではなく、「すべての子どもたちの学びの環境を良くしていきたい」からです。

塾や個人向けにサービスを提供することもできますが、それだとどうしても届けられない子どもたちが出てきてしまう。僕らは、子どもたちには誰一人取り残すことなく「未来を創る力」を育んで欲しいと考えているので、公教育という道を選びました。

佐藤:
2つ目は「学校にいる時間が子どもたちが起きて過ごす時間の中で一番長いから」です。一番長い時間を過ごす学校の環境が良くなることこそが、子どもたちにとって一番インパクトがあることだと考えています。

ーー確かに、寝ている時間をのぞけば、家にいるよりも長いですね。すべての子どもたちにインパクトを与えることができる方法こそが「公教育」の変革というわけですね。

木川:
公教育は社会の基盤だと思っていて、僕らは公教育の変革を通してより良い未来を創っていけると考えています。
現在の公教育が制度的に整ったのは、150年前くらいの話ですが、その期間に人の思想も大きく変わっています。公教育は社会の一番の土台になるからこそ、より良い社会を創ることは、公教育なくしては語れないものなんです。

ーー子どもたちの「未来」、そしてそれが、私たちの社会のより良い「未来」につながるんですね。

Q. 「未来を創る力」を育む学びの環境

ーー子どもたちの「未来を創る力」を育む学びの環境とは、具体的にはどのようなものなのでしょうか?

佐藤:
まず重要なことは、「未来は創れるものだ」と思えることです。大人でも「できないだろうな」「難しそうだな」と思って、そもそもやり始めないことが多いんじゃないでしょうか。

「未来を創る」と言うと、壮大すぎるように思えるけど、それには、幼い頃から、小さな変化を起こした体験や経験を積み重ねていくことが必要です。

身近なことで良いので、何かを変化させたとか、それによって誰かが喜んだとか自分が何かに影響を与えられた体験です。そしたら次はもう少し大きいものにステップアップして、最終的にはそれが「未来を創る」ことにつながるんですよ。

今の学校教育では一斉授業の時間が多く、一人ひとりがこのような経験ができる時間がまだ少ないので、そのような活動に取り組める時間や環境を整えることが必要だと考えています。

木川:
子どもたちは、何かをやりたいと思ったら、勝手に取り組める力は潜在的には持っているんですよね。子どもたちが「やらされる」ではなく「やりたい」と思うものを存分に取り組める環境を創っていきたいですよね。

一方で、一人でできることには限界があり、他者との協働によって起こすことができる変化もあるので、自分と他者とより良い関係性を構築できる環境も必要です。

「自分ではできないから未来は変わらない」ではなく、「力を合わせれば未来は変わる」。社会とはそういうものだと思うので、子どもたちにも協働を通して物事を成し遂げる経験をしてほしいと思います。

ーー「未来を創る力」を育むためには、「自分が変化させた経験」の積み重ねや、「他者との協働するより良い関係性の構築」ができる環境が必要ということですね。

Q. 「未来を創る力」とQubenaのつながり

ーーCOMPASSが提供しているQubenaは、そんな「未来を創る力」を育む学びの環境の創出にどのようにつながっているのでしょうか?

佐藤:
先ほどお話ししたように、現在の学校では、一斉授業が多く、自分の力で変化を起こす「時間」が全然ないのが課題だと考えています。

基礎的な学習の時間を効率化して時間を短縮することで、子どもたちが個々に興味のある活動に向かえる「時間」を創るのがQubenaだと思っています。

僕らが言っている「未来を創る力」も、文部科学省の学習指導要領上では「探究学習」と言う言葉で、基礎的な学力と同等に重要視はされています。
でも実際の学校現場では時間がなくて「未来を創る力」を育む活動は充分には行えていません。
学力を養う「教科学習」に時間が多く取られているので、そこを効率的に進めるためにQubenaが役に立てると思っています。

一方で、基礎学力の習得だけではなく、「未来を創る力」を育む活動をしている時にQubenaをリファレンスとしても活用できると考えています。
活動に取り組む中で、教科の学習の内容が必要になってくることもありますからね。
Qubenaは小中学校の5教科の学習内容を全て網羅しているので、何か課題に当たった時にQubenaからその部分を見つけてリファレンス的に学ぶこともできるよね。

木川:
そうですね。「自分の実現したいことに対する、手段としての学び」。その学びの導線が形作られると、子どもたちももっと教科を楽しく学ぶことができるだろうし、そこで得られた知識が自分のやりたいことに還元される、良いサイクルができてくると思います。

Q.これまで公教育でやってきたこと

ーーこれまで公教育を舞台に、COMPASSが取り組んできたことを教えてください。

木川:
公教育における展開の契機となったのは2018年でした。今でこそGIGAスクール構想によって、全国の小中学校に1人1台タブレットが支給されていますが、その頃はまだ学校に端末も揃っていない状態でした。
そんな中、経済産業省の「未来の教室」という実証事業の一環で、千代田区立麹町中学校でQubenaを使った実証をやらせていただいて。

実証では、数学の授業でQubenaを自由進度学習で生徒たちに使ってもらったのですが、授業時間も約2分の1に短縮しただけではなく、成績も向上するいう結果を残すことができました。
さらに、その創出した時間を使って、探究的な学びを実践することで、子どもたちの教科の学習に対するモチベーションも上がるという結果を残すことができたんです。

そこから、個別最適化された学びが既存の教育に対して良い影響を及ぼすことを、一定の効果として全国に示すことができたんじゃないかなと思っています。ICTに対しての考え方や実践が各地に広がる一端を担えたのではないかと。

現在は、全国の自治体2,300校以上の小中学校で使っていただいていて、ユーザー数でいうと約100万人、全国の小中学生の10人に1人の割合でQubenaを使っていただいています。
まだまだこれからというところもありますが、これだけの方に使ってもらえているということは、それなりの学習効果や、僕らが目指す「未来を創る力」を育むことに対して一定の手応えを感じてもらえているんじゃないかなと考えています。

ーーこの数年間で公教育でのICT活用の状況もずいぶん変わりましたよね。これから数年間もまだまだ大きく変化していくのではという期待感があります。

Q.今後の挑戦について

ーーこれから挑戦していきたいことはなんでしょうか。全国で多くの子どもたちに使ってもらう中で、見えてきた課題もあるのではないでしょうか。

佐藤:
まず目下の目標は、Qubenaの更なる活用率アップです。

Qubenaは他のサービスに比べると、学校現場での活用が進んでいて、活用率もそこそこ高いのですが、僕らはまだ満足していなくて。
日常の授業に取り入れられて、毎日使われるのがまず1つの目標です。
この目標に関してはまだまだ伸び代があると思っていて、授業での使いやすさなど、僕らが解決していかなければいけない部分もあります。

実は、僕の子どももQubenaが入っている学校に通っているんです。そのために引っ越しまでしちゃいました(笑)。良いプロダクトだという自負はあるので、それをどうしたら先生や子どもたちにたくさん使ってくれるようになるのかなと頭を悩ませながら、日々取り組んでいます。

Qubenaでは、教科書に準拠した問題を新しく搭載したり、先生が手軽にQubenaを利用できるような機能開発やコンテンツ開発も行っていますが、まだまだ僕らが目指している活用率には届いていません。
プロダクト自体もそうですし、先生たちの研修やサポートを含めて活用率アップに取り組んでいきたいですね。

佐藤:
また今後は、Qubenaという学習教材の領域に囚われずに、学びの環境全体にもアプローチしていきたいと思っています。
例えば、Qubenaの提供を通して見えてきた、学校現場の課題などですね。

そもそもQubenaを授業で使うにも、先生たちが教材研究をする時間が取れていないのも課題の1つだと思っています。
先生たちは、校務と言われる、授業に関わること以外の仕事にかなり多くの時間を取られているのが現状です。先生たちの業務を圧迫している、校務の部分を圧縮できたら、教材研究など子どもたちに使える時間を増やせると思っています。
Qubenaの提供だけだと解決できない部分もありますが、新たなサービスを提供できれば、もっと学校全体を良くしていけると考えています。

木川:
公教育は、先生で100万人、子どもたちで1000万人、保護者はその倍の数というとても多くの人数が関わっています。
そのステークホルダーひとりひとりの抱える課題にもっと寄り添って、一つ一つ解決していくことにチャレンジしていきたいですね。

Q.最後にメッセージ

ーー最後にひとこと、読者の方に熱いメッセージをお願いします!

佐藤:
日本の公教育は、長い間なかなか変化してきませんでしたが、変えていけるとしたら僕らがその中心だと思っています。
COMPASS自身が進化して、子どもたちに色んなことを提供できるようになることが、公教育がより良くなることにつながっていると考えています。

「COMPASSの進化のスピードが、教育の進化のスピード」
そういう思いを持てる人と、今後も一緒に教育業界を変えていきたいと思ってます。

ーー潤さん、俊哉さん、ありがとうございました!


今回は、ボードメンバー二人へのインタビューを通して、「新しい学びの環境を創り出す」という私たちCOMPASSのミッションについてご紹介しました。

COMPASSでは、このミッションに、共に取り組んでくれる新しい仲間を絶賛募集中です。興味を持っていただけた方のご応募、お待ちしています。

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