創業メンバーが語る、10年間の変化と変わらないDNA【10周年インタビュー#02】
こんにちは、COMPASS10周年プロジェクトの豊島です。10周年記念インタビュー第一弾は読んでいただけたでしょうか?
今回第二弾のゲストとしてお迎えするのは創業メンバーの正幹さんと坂井さん。第一弾ではCOMPASSの10年間の歩みについて、Qubena開発の観点から鶴野さん・庄平さんに伺いましたが、今回はCOMPASSの組織としての成長の観点から、インタビューを進めていきます。
Q.この10年で変わったことは?
――お二人のCOMPASS参加はいつ頃ですか?
小川:
僕も祐太(坂井さん)も、入社は創業当初の学習塾COMPASSを経て、Qubenaの前身「Treasurebox」で最初の資金調達ができて、株式会社COMPASSとしてスタートする、そんなタイミングですね。
前回インタビューを受けていたつる(鶴野さん)や庄平(長谷川さん)よりは少し後の入社です。
――早速ですが、当時からこれまでを、振り返ってみていかがですか?
小川:
色々ありましたねー。
現在のCOMPASSは公教育に向けた「Qubena 小中5教科」の開発・提供というところにリソース集中していて、資本的なところでいくと小学館の100%子会社ですが、どちらもここ2~3年の話。10年間、本当に会社としていろんなことが変わりましたね。
変わったこと① 働き方
――鶴野さんと庄平さんのインタビューでは、COMPASSの原点である学習塾のスタートから、子どもたちが隣にいるオフィスの話なども出ましたが、COMPASSにおける働く環境・働き方はこの10年で大きく変化したことの一つですよね。
小川:
そうそう、「オフィス」でいくと、八王子、三軒茶屋①、三軒茶屋②、上大崎、五反田、神保町、そして現在の後楽園のオフィスで7つ目になるので、なかなかのハイペースで引っ越してきましたね。
――どのオフィスが一番印象に残っていますか?
小川:
それぞれのオフィスに想い出があって、それこそオフィスに寝泊まりするような時代もあったし、みんなで集まってイベントをやったり、印象はそれぞれ全部残ってるんですが、三軒茶屋の2つ目のオフィスは、やはり印象深いですね。
坂井:
学習塾COMPASSの時は一軒家で、最初の三軒茶屋のオフィスはマンションの一室だったので初めてのオフィスっぽいオフィスでしたよね。でも、中にまだ塾の教室があるっていうのが面白かったですよね、あそこは。
――子どもたちが隣にいる横で開発していたとか、当時の話を聞くと、居合わせたかったなと思います。そこから現在は、オフィスの役割そのものが大きく変わりましたね。
坂井:
これまでは組織の成長に伴う増床のための引っ越しを繰り返してきましたが、昨年末の現在のオフィスへの引っ越しは、フルリモートに振り切った中でのオフィスの役割変更というのがすごく大きな変化ですよね。
(オフィスの役割の変化について詳しくは取締役の常盤さんのnoteにて)
――確かに、私は絶賛子育て中なので、働く場所や時間に自由がある現在のCOMPASSの働き方がすごくフィットしています。
小川:
僕自身をとっても、この10年で2人の子どもの親になって、昨年は育休も経験したりと、ライフステージが大きく変化しましたし、最近では地方在住のメンバーも増えてきました。ライフステージや働く場所にとらわれない柔軟な働き方を、今後も進化させていきたいですね。
(正幹さんの育休取得レポートはこちら)
変わったこと② 仕組みと制度
――他にはどんな点が変化しましたか?
坂井:
そうですね、根本の根本でいうと勤怠管理だったり、人事評価制度がちゃんと入って、さらにそれをバリューと連動するかたちに変えていったりと、いまでは当たり前のことですが、徐々に整備・アップデートされてきたところ。あとは、社内の情報整理や、議事録を共有する仕組みも組織が成長していく中で整備されてきたものですよね。
小川:
ボーナスが出るようになったとか、新入社員のオンボーディングプログラムもここ数年で整ってきたものだよね。
(オンボーディングプログラムについてはこちらの記事もご覧ください。)
坂井:
そういう、会社としてあってしかるべきものが徐々に積み上げられたっていうのが、変わったところかなと思いますね。
小川:
組織として土台を完成させるフェーズと、プラスαのフェーズがあると思っていて。土台を作り上げるまでが結構大変だったよね。会社をあるべき姿にもっていくっていうのは結構最近までやってて。そこからオンボーディングとかプラスαでカルチャーをより強める仕組みまで取り組めるようになってきた。
――なるほど。積み上げられてきたもののありがたみを感じます。
10年間の変化③ 仲間が増えた
――メンバーの数も大きな変化ですよね。約10人の創業メンバーから、今では100人を超えているので、当時と比べると10倍ですね。
小川:
そうですね。人数が大きく増えた一方で、創業メンバーといわれる顔ぶれが、現在も高い割合で残っているのもCOMPASSの特徴かもしれません。
割と創業当初のことを知ってる人たちがいるんだよね。まあ良し悪しはあるんだけど。
――新しい仲間がどんどん増える中で、COMPASSとしての芯の部分を維持できているのは、初期メンバーのおかげでもあるのでしょうか。
坂井:
それもあると思います。ただ、今後100人規模から200人、300人と拡大していく中では『人』をキーに“イズム”を継続させていくことの限界もある。MVVを言語化するとかカルチャーコードを作るとか、そういう『見える化したもの』をキーにして組織を広げていくことが重要になってくるタイミングだと思います。いつまでも初期メンバーのフィーリングでは戦っていけなくなってきますよね。
――これまでの"イズム"を広く長く、つなげ・育てていくための取り組み、これからまた新しい転換点を迎えそうですね。
Q.10年たっても変わらないことは?
―― 10年の変化はまだまだ他にもたくさんあると思いますが、逆に、この10年間、COMPASSの創業当初から変わらないものは何だと感じますか?
小川:
そうですね、これまでの10年で絶対変わっていないものって言ったら、ミッションとか、会社の目指すところ。本当にずーっと変わっていないと思います。
今の合言葉「未来の君に会いに行く」はずっと前から神野(創業者)が言ってたし掲げてた。ミッション「新しい学びの環境を創り出す」についても、文言は時期によって変わっているけど、言ってることはずっと変わってないんですよね。
ミッションがめちゃくちゃ長くて、誰も覚えられない、みたいな時期もあったよね?(笑)
坂井:
ありましたね。
小川:
芯を照らし合わせてみたときに、言ってることは「新しい学びの環境を作り出す」っていうのと変わってないんだけど、覚えられない=メンバー一人ひとりが意識することも難しくて。
ちゃんと全社に浸透するものを作ろうって動いたのが、一昨年の7月でしたね。
――このバリューを決めたタイミングですね?
―― 組織としての様々な変化の中でも、根本的なミッション、目指すところがブレずに変わらない理由って何でしょうか?
小川:
そうですね、結局はみんながそこを目指してやってきたから、ですかね。
組織が大きくなるとか会社が利益をあげることより、ミッションへの共感がメンバーの原動力になってきたのがCOMPASSという組織で。だから組織の規模や事業が変わっても、目指すものは変わらない。そうしてここまでやってきたのかなと。
資金調達にしても、ミッションを求心力にしていたからこその急拡大でもあったと思うし。何のためにやるの?ってところで、最初から最後までこのミッションを追い続けているってことなんでしょうね。
坂井:
あとはそうですね、スタートアップとかベンチャーの初期って、創業者の強い意思があって、そこに共感したメンバーが集まってくると思っていて。
リスクの高さを承知でジョインする、相応の強い意思があるから土台が出来上がって、そこに共感して入ってくるメンバーがさらにその土台を強固にして・・・と、儲かってなくても長く続く組織っていうのは、そういうのがあるんじゃないのかなって思います。
正直「まじでなんでこんな全く儲からないビジネスやってんだろ」って思った時代もあって(笑)、でもここまで続いてきた。そこは、ミッションとか社会的意義に、拠り所があったからなんでしょうね。
小川:
10年の間には会社としての「危機」みたいなことももちろんあって、でもその都度その都度、COMPASSではミッションが失われないような意思決定をしてきたと思っています。
僕たちのビジネスを取り巻く環境も、創業時には想像していなかったくらい大きく変わって、でもこうして10年目の今があるのは、やはりみんなが同じ方向を向いて走り続けて来れたから、というのが一番大きいですよね。
――確かにこの10年間で教育業界、世の中そのものも大きく変化を遂げています。その中で、変わっていくこと・変えていくことへの前向きさと、その根底にあるぶれない軸(=ミッション)がCOMPASSらしさであり、いまを支えているんですね・・・。
Q.これからの10年で実現したいことは?
――これから次の10年を見据えて、組織としての課題や抱負をお伺いしてもいいですか?
小川:
情報のオープンさ、透明性はCOMPASSらしさのひとつですが、組織が拡大して流通する情報も比例して増えていく中で、キャッチアップできる情報量の限界にきている、というのは最近よく話題に上がるところですね。
例えば月に1回全社員が参加して各部門からの報告を行う事業報告会も1時間では消化できない情報ボリュームになってきていますよね。
これまでの情報共有のあり方を変える一つの臨界点に達しつつあるのを感じます。
ただそのあたりは仕組みで解決できる部分だと思っていて、組織が大きくなっていく中で一番課題になっていくと思うのは「伝播させていくべきカルチャーをどう維持していくか」というところ。
人事評価制度の「バリュー評価」のように、既にそうした課題に対するアプローチも進んでいますが、そういう工夫をより一層やっていかないと、今のCOMPASSらしさを維持するうえで、どこかで不都合も生じるだろうなとは思っていますね。
坂井:
僕もそこが一番の課題だろうなと思っています。メンバー一人ひとりにカルチャーを浸透させていくとか、無理やり顔をこっち側だよって向けなくても、同じ方向を向いてくれる人に入社してもらうとか。
とはいえ多様性も大切で。多様性を受け入れる上での“芯となるもの”をどうやって言語化して共有していくかは、しっかり考えていかないと。人が増えてくタイミングだからこそですね。
そのための仕組みづくりや運営する側の体制を整えることも必要だと考えています。
小川:
あとは、社内のみんなが楽しくなる・ワクワクできるような仕掛けはどんどん作っていきたいですね。
今年は10周年というところで、こうしてnoteの企画やカルチャーコード策定プロジェクトだったり、全社イベントを考えていたりと盛り上がっていますが、別に10周年だからじゃなくて、基本的にぶち上がってたいなっていうのはありますね!
――常にぶち上がってる会社、いいですね(笑)この先10年も、目指すところはブラさず、でも常に進化を続けられる会社でありたいですね。
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正幹さん、坂井さんインタビューへのご協力ありがとうございました!最後に「常に進化」と締め括らせていただきましたが、まさに10周年イヤーのテーマは「Non-stop COMPASS」!次の10年、世の中も、私たちも、どう進化していくのか、ワクワクしますね。
そして、ここまで記事を読んでいただいた皆さん、ありがとうございます!
COMPASSではこれから先の10年を一緒に創っていく新しい仲間を絶賛募集中です。興味を持っていただけた方のご応募、お待ちしています。